雑華院

年中にわたり多種多彩な祭りがあり、その数は日本一といえる

古い歴史と伝統をもつ京都は、ほとんど毎日(年間に300以上)といっていいくらい祭礼や行事が行われています。大部分は、王朝時代から続く古式の神事やお祭り、民間に伝承する風習が多く行われます。ここでは京都の代表的なお祭りにふれてみます。

賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で行われる葵祭

「葵祭」(5月15日)は、古くは賀茂の祭りと呼ばれ、上賀茂、下鴨両神社の祭礼です。この祭りは約1400年前、欽明天皇の頃から始まったと伝えられています。その当時は、五穀が実らず、加茂神のたたりとされて、馬に鈴をつけて走らせ、これを祭りとしたところ豊作になったといわれています。藤原時代に最も盛大に行われました。

葵祭の名は、当時神に葵をささげ社殿をはじめ、参列者、牛車を葵の葉で飾ったことに由来するとされています。両神社の祭神の神話は風土記にも伝えられ、お祭りの様式は、わが国の最も古い姿を伝えるものといわれています。

八坂神社で行われる祇園祭

東京の「神田祭」、大阪の「天神祭」と並び、日本三大祭の一つに数えられている「祇園祭」は、7月10日の神輿洗から24日の還幸祭までを中心に、約1か月を費やして行われます。

この祭りは、平安時代に流行した疫病退散を祈って、日本の州の数である66本の鉾をたて、神輿を神泉苑に送ったのが始まりだといわれています。近世になって西陣を中心とした機織業者や商工業者の発展による技術や財力で、江戸時代に現在見られる豪華な山鉾が完成したといいます。

7月13日から各鉾町で祇園ばやしが奏でられ、16日の宵山と17日の山鉾巡行が祇園祭のクライマックスとなります。

夏の京都を代表する風物詩の一つ五山送り火

「五山送り火」(8月16日)は夏の盂蘭盆の行事として知られています。東山の如意が岳の中腹に、大きな大の字型が見られますが、この大の字に75箇所の火床が設けられ、夜8時頃つぎつぎに点火されます。疫病退散を祈って弘法大師が大字型に火を点じたのが始まりだとされています。

ちなみに大の字の大きさは、一画80m、二画160m、三画120mという大きさです。大文字のほか、左大文字、妙法、船形、鳥居の五山が次々に点火されます。

平安神宮で行われる時代祭

「時代祭」(10月22日)は、明治28(1895)年平安遷都千百年記念祭を行ったときから始められました。10月22日朝、神幸列が平安神宮から京都御所へ行き、正午に各時代行列が御所を出発し、市内をめぐって平安神宮に入ります。

約1時間にわたって、1千年にわたる文化の変遷、服飾の沿革が見られ、時代時代の風俗絵巻として興味が尽きないものです。

そのほか、三船祭(車折神社)、薪能(平安神宮)、千灯供養(化野念仏寺)、鞍馬の火祭(由岐神社)などがよく知られています。

凛としてたおやかな京都

「光陰矢のごとし」といいますが、京都を旅してから早くも数年が経過しました。京の名所と称される所はほとんど訪れたつもりでしたが、こうして振り返ってみると、やはり訪れていない場所も多いことに気づきます。

例えば、宇治の平等院は是非とも訪れてみたい場所のひとつでしたが、時間の都合で行くことができませんでした。また、参観にあたり事前の許可が必要とされる場所も多いことから、訪れることができなかった場所もあります。

ちなみに、京都御所・仙洞御所・桂離宮・修学院離宮は宮内庁が管理していて、事前の申し込みが必要です。

いずれまた、旧い友を訪ねるように京都を訪れる時があることを願いつつ…。

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